ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 感想 ~ゴジラファンによるゴジラファンのためのゴジラ映画~
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」
仕事終わりにレイトショーで観てきました!
それは異様な程に美しく、恐ろしく、愛とこだわりが詰まった、「ゴジラファンによるゴジラファンのためのゴジラ映画」でした。
そんな「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の魅力を、主に怪獣たちにフォーカスをあて、ご紹介したいと思います!
※結末などは言及しておりませんが、ネタバレがあります。
(深いテーマとか真面目な考察を読みたい方は、別の記事やブログを推奨します!笑)
今作のゴジラはハリウッド版第2作目となっています。
前作を見ていなくても普通に楽しめますが、見ていないと意味のわからないシーンもあるのでご注意を。
(1998年のGODZILLA黒歴史はカウントしていません・・・笑)
今作の目玉はやはりゴジラの他にキングギドラ、モスラ、ラドンが登場することです!
「とか言ってどうせちょっとしか出てこないんじゃいの?」と思った方・・・
安心してください!出し惜しみ一切なしでバンバン出てきます!(笑)
ゴジラ
登場するゴジラは気味の悪い極悪なビジュアルでした。(もはや使徒・・・笑)
しかしこのハリウッド版では柔道家のような堂々たるがっしりとした体系で、強面ですが、よく見ると人間味のある顔をしています。
歴代ゴジラの中で一番腕っぷしが強そうです。
まずはギドラとのガチンコ肉弾戦が大迫力で素晴らしかった!
ゴジラファンの夢を叶えたような下アングルから見るぶつかり合いも新鮮でした。
ゴジラオタクである監督の頭の中を、莫大な予算を使って再現したらああなったのでしょう笑(推定200億)
今作では永遠の主敵、キングギドラと頂上決戦を繰り広げることになるのですが、ギドラの終末感がヤバすぎて、思わずゴジラを応援してしまいました。
(それだけギドラの見た目、演出が素晴らしかった証拠でもあります)
また登場シーンもいちいちかっこ良いのです。
人間たちがピンチになったここぞというときにドカーン!と現れ、ギラついた目で一睨み。こんな男になりたい!!(笑)
こうして活字にすると「人類の味方」的な側面を強く感じるかもしれませんが、決して人間との距離が近いわけではありません。
人類の増加、環境破壊、戦争・・・
崩れかけた自然のバランスを修正する神としての役割。
目的の為なら人類を巻き込んでしまう。
そんな脅威も描かれております。
怪獣たちの「真の王」として君臨するゴジラに鳥肌立ちっぱなしでした!!
次作にキングコングとの共演が予定されているらしいのですが、コングに勝ち目があるのか・・・
キングギドラ
圧倒的な絶望。
ラスボス感が半端ないんです。本当に。
登場シーンから戦闘シーンまで全てが芸術的に作りこまれており、どこをどう切り取ってもまるで宗教画のような終末観に満ちています。
南極の登場シーンからして極悪かつ神々しく、異様な映像美を生み出しています。
観賞後、帰り道にふと街の空を見上げ、「ギドラあのビルよりでかいんだもんなー・・・恐っ!!」と、そんなことすら真面目に想像してしまうくらい強烈なインパクトでした(笑)
特に印象深かったシーンが、火山を陣取るギドラに十字架が写りこむシーンです。
混沌の空に稲妻が走り絶望に包まれる哀れな人間たち。
この場面はまさに今作のギドラを象徴している画でした。
ところでギドラってよく見ると、三頭それぞれ独立した意思を持っているんですよね。
だから隣の奴をつついたりとか、たまに可愛いしぐさも見せてくれます(笑)
こんなに完成度の高い怪獣を2作目で出して次回大丈夫か!?
と思いましたが、スペースゴジラとかビオランテとかデストロイヤーとか、まだまだハリウッド化してほしい怪獣たちが控えていました(笑)
モスラ
いつの時代も僕たちの味方モスラ。
今回の決戦ではゴジラを支えるだけではなく、ラドンと一騎打ちをしたり奇跡の粉を降らせたりと活躍してくれます。
今作も定番の幼虫から登場するのですが、
成虫になったモスラさん、登場シーン光すぎ・・・・!!(笑)
基本的には人類の味方モスラですがただ温厚というわけではなく、敵とみなしたものに対しては命を懸けて果敢に立ち向かいます。
特に印象に残ったシーンは、最終決戦でのゴジラと共にギドラに挑むシーンです。
ゴジラとモスラの間には愛とも友情とも少し違う、何世代にも渡り築いてきた異種間の深い絆。そんな関係性を感じました。
ラドン
「世のサラリーマンよ、これが怪獣界の媚売りバードだ!!」
今までこんな狡猾な怪獣がいたでしょうか(笑)
ネットでは、なんたらクソバードとか呼ばれていましたが・・・
ここでそのクズっぷりをご紹介したいところですが、
割愛させていただきます笑
是非劇場でご確認下さい!笑
しかしある意味今作で唯一笑いを提供してくれたのもラドンかも・・・
(色々言われてるけどさ、生きるって大変だよなラドン)
過去シリーズへのリスペクト
今作は過去作へのリスペクトがたくさん詰まっています。
・ギドラが「モンスター0」という名で呼ばれている。
・「ゴジラvsキングギドラ」を彷彿とさせるシーンがある。
・「ゴジラ対ヘドラ」のような環境問題を取り扱っている。
・ 初代「ゴジラ」のように最終兵器の存在や芹沢博士が重要な役目を果たしている。
などなど。
長年ゴジラを追いかけてきたファンにとっては、思わずニヤッとしてしまうオマージュがたくさんあるのです!
また今作を語る上で外せないのが音楽。
ファンにはおなじみのテーマが絶妙なタイミングで流れます!
ハリウッドらしい大胆なアレンジもかっこよかったです。
上記のような理由から今作は過去作品の要素を集め、集合体として昇華させた作品でもあると思います。
まとめ
日本が生み出した、海外でも通用する怪獣たちの素晴らしいキャラクター。
今作ではそんな怪獣たちを特撮オタク監督がハリウッド風に調理をし、スクリーンを所狭しと暴れまわる「神々」の姿が大迫力で展開されます。
結論・・・人間ドラマなんてどうでもいい!!(汗)
おまけ